<研究ノート>行政文書における入学前教育の変遷と考察

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タイトル別名
  • <Notes>The Changes and Discussions of Pre-entrance Education in Administrative Documents

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説明

本稿の目的は、行政文書の吟味と整理を通して、入学前教育に対する言及の変遷を明らかにすること、それらを踏まえて入学前教育に対する考察を行うことである。具体的には、『大学入学者選抜実施要項』及びその他行政文書における入学前教育への言及を整理した。その結果、入学前教育の目的や対象者は時期によって異なっていること、特に、2010年代においては文部科学省による実施の要請が強まっていることが示された。また、入学前教育は、1990年代半ばから、入学者の履修歴等を背景とした補習教育と、AO入試を経た合格者に対する学習動機の維持を促す教育を中心に生じたことが明らかとなった。これらを踏まえて、入学前教育は初年次教育・リメディアル教育とは異なる独立した教育概念であること、今後、各大学は自大学の実情を把握した上で、目的・対象者・内容等を設定し、入学前教育を展開することが求められることを指摘した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050854717994103552
  • NII論文ID
    120007192866
  • NII書誌ID
    AN10487452
  • HANDLE
    2433/268226
  • ISSN
    13414836
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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