〈格差と学び〉問題との取り組みと「学びとケアをつなぐ」ことの意味 : 沖縄県内公立X小学校の「全国学力テスト」の結果の経年分析を交えながら

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書誌事項

タイトル別名
  • Struggles with Issues of “Inequality and Learning”, and the Meaning of “Linking Learning and Care” : Including the Aging Analysis of the Results of the National Assessment of Academic Ability at X Public Elementary School in Okinawa Prefecture
  • 〈 カクサ ト マナビ 〉 モンダイ ト ノ トリクミ ト 「 マナビ ト ケア オ ツナグ 」 コト ノ イミ : オキナワ ケンナイ コウリツ X ショウガッコウ ノ 「 ゼンコク ガクリョク テスト 」 ノ ケッカ ノ ケイネン ブンセキ オ マジエ ナガラ

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説明

本稿は、「貧困問題や学力問題等の矛盾が集中して顕現している沖縄地域の小学校をフィールドとし、学びの質へと視点を移し、〈格差と学び〉をめぐる諸論点を検証すること」をテーマとした共同研究に基づく、その中間的な報告の一部である。本稿は、前半の理論的パートで、上の「〈格差と学び〉をめぐる諸論点」とは、教育実践の改革を通じてもたらされるどのような学びの経験が、貧困状況にある子ども・若者のその状況からの脱却や貧困・格差の発生自体の抑制につながる可能性を持ち得るかという問いであり、その問いへの回答は「学びとケアをつなぐ」ことの実現へと集約される旨について理論的に詳述した。また後半の実証的パートでは、「〈格差と学び〉をめぐる諸論点」と取り組みながら教育実践を進めることが、「全国学力テスト」の結果としてはどのように表れるのかを、X小学校の同テストの結果を経年分析することを通じて明らかにするべく、特に同テストが好結果を示した2014年度に着目し、その年度に、あるいはその年度までに子どもたちの間にどのような状況が作り出されていたかを、同テストに付随する児童質問紙調査の結果の分析を絡めながら明らかにすることに焦点を絞って論述した。

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