希少糖含有シロップの食品加工適性について : 希少糖の調理試験における量的変化

抄録

希少糖含有シロップ(RSS)の食品加工適性を推測するため,様々な調理条件(温度,pHおよび調理時間)でモデル実験を行ない,RSS中の主要な希少糖(ソルボース,アロース,タガトースおよびアルロース(プシコース))の量的変化を高感度糖分析システム(HPLC-Corona CAD)により検討した。グリシンおよびRSSを用いたモデル実験で,反応系をpH6.0に調整し100℃,1時間加熱したところ,いずれの希少糖も量的な変化は認められなかった。またスポンジケーキ,プリンおよび蒸しパンを自家調理し,焼成前後での糖の量を比較した結果,アルロースはpH9付近の製造条件下においても最終製品中に約8割が残存した。

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