内向的学習者における他者と対話する意思に影響を与える要因 : 日本語学習者のケーススタディより

書誌事項

タイトル別名
  • ナイコウテキ ガクシュウシャ ニ オケル タシャ ト タイワ スル イシ ニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン : ニホンゴ ガクシュウシャ ノ ケース スタディ ヨリ
  • Variables Influencing Willingness to Communicate on Introverted Learners : A Case Study of Japanese Language Learners

この論文をさがす

説明

本研究の目的は,内向的学習者の話すことに対する意識から,他者と対話する意思(Willingness tocommunicate,WTC)に影響する要因を探ることである。対話的評価活動の実施後とその1年後に日本語学習者2名にインタビューを行った。SCATを用いて分析した結果,他者と対話する意思には「安心感/不安感」「自信」が影響していることが明らかとなった。また,「安心感」は場の雰囲気や人間関係が関連しており,「不安感」はコミュニケーション不安,対人不安であること,「自信」は他者評価および対話の経験に基づくことが示された。これにはパーソナリティとの関係が示唆されたが,学習者の一人はパーソナリティを過剰に問題視し,WTCに悪影響を及ぼしていた。今後は,対話を取り入れた授業の継続,対人スキルなどの育成および評価を行い,内向的学習者のみならず,さまざまな学習者に対応していかなければならない。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ