高齢患者の家族による代理意思決定での経験と心情に関する文献研究

書誌事項

タイトル別名
  • A literature study on experiences and emotions accompanying surrogacy decision-making by family members of elderly patients
  • コウレイ カンジャ ノ カゾク ニ ヨル ダイリ イシ ケッテイ デ ノ ケイケン ト シンジョウ ニ カンスル ブンケン ケンキュウ

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説明

本研究は、日本の高齢患者の医療における家族による代理意思決定場面において、家族が体験する経験や心情に関する研究動向や知見の特徴について明らかにすることを目的とした。検索した文献の発行年は、2015年~2022年までとした。検索文献のうち、論文の種類、リサーチクエスチョン、参加者の基準を満たした7文献を分析対象とした。いずれの文献も,研究デザインについては、インタビュー調査にもとづく質的研究であった。主な結果として、高齢患者の代理意思決定場面での家族の経験や体験として、【家族の危機に直面した際の経験や心情】,【家族の代理意思決定の経験や心情),【家族の代理意思決定を行う際と決定後の心情の揺らぎ】、【家族の代理意思決定を行う際の患者・周囲との関係性】の4つのカテゴリーが得られた。これらの結果から、家族の代理意思決定における精神的負担の大きさが改めて確認できるとともに,負担軽減に向けての医療従事者や制度的な対応の必要性が示唆された。

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