三重県南部地域における小学6年生のアルファベットの読み書き能力の実態

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  • A Case Study of the Ability of Reading and Writing English Alphabets among 6th Graders in the Southern Mie Prefecture

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抄録

本研究では、三重県南部地域の小学校6年生の144人を対象に、どの程度、アルファベットの文字を正しく読んで、四線にブロック体で正確に書くことができるか調査した。大文字10問、小文字10問の1問1点のクイズ(20点満点)を実施した結果、平均正答率は14点であった。不正解が多かった文字は、M (60%)、n (60%)、j (50%)であった。不正解の回答の類型を分析した結果、四線通りに書けないことと、アルファベットの順番通りに書けないことが多かった。本研究に協力した144人の児童は「へき地」に住み、児童の多くが学校のみで英語を学習している。したがって、アルファベットの26文字の読み書きについて、教科書にある活動だけでは学習指導要領にある学習目標「活字体で書かれた文字を認識し、その読み方を発音することができるようにする」と「大文字、小文字を活字体で書くことができるようにする」とう学習目標を達成するのは不可能であることが示唆された。

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