養護教諭志望学生初年次における 保健室見学実習の有効性の検討 ―実習事前事後の自己評価表の分析から―

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タイトル別名
  • Study of the Effects in the Health room observation practical training in the First Year of the Student who wants to become a School Nurse – Analysis of self-assessment pre-post Practical Training –

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抄録

本研究の目的は,保健室見学実習に参加した養護教諭志望初年次の学生が記述した事前事後の評価表を分析することを通して,実習の有効性を明らかにすることである。事前事後の自己評価の平均値を検定した結果,「子どもへの基本的な対応」等の項目において事後の方が有意に高い結果だった。また実習事後の「反省及び感想」を分析した結果,【子ども理解】【養護教諭の職務と保健室の機能の理解】【大学での学びの深まり】【養護教諭の志向性と学習意欲の向上】【自分の課題への気づきと実習の限界】の5つのコアカテゴリーにまとめられ,学生の学びや気づきは多岐にわたっていた。適性や志向性に揺らぎを感じ始めた学生にとって,早期に保健室経営や養護教諭の活動を観察することは,養護教諭になりたい意欲の喚起と学習への動機づけになることが示唆された。また1日の見学では観察できる活動や内容に限界があることが明らかになった。

収録刊行物

  • 研究紀要

    研究紀要 34 17-24, 2024-03-19

    聖徳大学

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