共創型授業における社会人活用の展開

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タイトル別名
  • キョウソウガタ ジュギョウ ニオケル シャカイジン カツヨウ ノ テンカイ
  • A trial engagement of men of ability as a teaching staff from the local community in the practical educational program for mutual creativity development

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説明

徳島大学全学共通教育では、平成17 年度より地域の社会人を活用して体験を取り入れた共創型 授業を実施している。『身近な福祉を見て・知って考えてみる』では、障害者福祉だけでなく、教育改 革、生命倫理、太平洋戦争、日本国憲法など幅広い視野から福祉を考える授業を、社会人を加えた共創 型学習科目として実施した。通常の授業では、学生の側から意見を出し合うことには限界があるが、今 回の共創型学習科目は、学生の側から出た意見を中心に、社会人を交えて討論する形で展開することが 出来た。また、『「つたえること」と「ものづくり」―科学で遊ぼう―』、『「つたえること」と「ものづ くり」―あいのメッセージ―』では、ものづくりを素材としたグループ学習を行い、必要に応じて社会 人を含めた討論を行う形式の授業を行った。その結果、様々な項目において教員とは違った視点からの 意見を学生から引き出す役割を社会人が担っていることがわかった。また、このような社会人活用の効 果が、専門的人材の不足する開発途上国の教育においても有効であることを検証する目的で、深刻なマ ラリア流行地であるソロモン諸島国マライタ島の小学校において、現地の定年退職者などを活用した共 創型授業を行った。野外での体験学習を通じて、マラリア媒介蚊の生息を明記したリスクマップを作成 した。その結果、児童たちだけではなく、教員や社会人自身にも良い刺激となったという反応があり、 児童に対する教育だけでなく地域社会の衛生環境の向上に貢献できる新たな教育法であることが示さ れた。

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