「気」が句頭に位置する慣用句について : 慣用句教材を編纂する手かがりとしての一考察

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書誌事項

タイトル別名
  • キ ガ クトウ ニ イチスル カンヨウク ニツイテ : カンヨウク キョウザイ オ ヘンサン スル テガカリ トシテノ イチコウサツ
  • 「気」が句頭に位置する慣用句について--慣用句教材を編纂する手がかりとしての一考察
  • Idiom starting with 「Ki(気)」 : Note to composing textbook for idiom

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説明

日本語の慣用句は「いくつかの語を続けて、ある特定の意味を表すことが習慣的に行われている表現」(『国語学研究事典』 (1977)) と定義されている。また、慣用的な言い回しをも含み、比喰的なものが多く、日本の生活・性向・発想、を探る格好の材料となる。 このような状況により、外国人が日本語の慣用句を勉強する際には、字面をそのまま受けとめることはできても即座に意味などを理解するのは困難である。しかし、慣用句を初・中・上級に分けたり、または常用か否かなどの情報を示したりした辞書や教材はめったにない。したがって、何らかの基準で慣用句の難易度、使用頻度、使用上の注意点などを提示した教材があれば、外国人が日本語の慣用句を勉強する上で大いに参考になると思われる。 本研究は以上のことに基づき、①多くの辞書に収録された慣用句を抽出し、②慣用句の構成を分析し、③慣用句が教材に取り入れられている様子を検討し、④慣用句の新聞での実際の使用状況(回数および形態)を調べた。 この調査結果が慣用句教材の編纂や導入の順番を検討する上で役立てば幸いである。

収録刊行物

  • 言語文化研究

    言語文化研究 18 143-164, 2010-12

    徳島 : 徳島大学総合科学部

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