認知症超早期発見チェックシート(Q-ESD)と老研式活動能力指標(TMIG-IC)との相関性の検討

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • ニンチショウ チョウ ソウキ ハッケン チェックシート(Q-ESD)ト ロウケンシキ カツドウ ノウリョク シヒョウ(TMIG-IC)ト ノ ソウカンセイ ノ ケントウ
  • Correlation between the Questionnaires for Earlier Stage of Dementia (Q-ESD) and Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology Index of Competence (TMIG-IC)

この論文をさがす

説明

目的 : 急速な高齢化において認知症の早期発見・早期予防が重要であるが、プレクリニカル期における簡易的に検出可能なスクリーニング方法は開発されていない。今回、我々は、認知機能低下と関係の深い日常生活の変化を捉えるべく、認知症の超早期段階における発見チェックシート;The Questionnaires for Earlier Stage of Dementia (Q-ESD) を開発した。認知症と診断されていない高齢者を対象としてQ-ESDを実施し、その有用性に関して老研式活動能力指標との関連性を比較・検討した。対象と方法 : 全国13施設において、認知症簡易スクリーニング法TOP-Qスコアが1点以下の認知機能低下を認めない高齢者に対し、導入時と4ヶ月後にQ-ESDと老研式活動能力指標の調査をした。結果 : 対象者134名 (男/女 = 25/109) の平均年齢は75.2±12.0歳、平均Q-ESDスコアは25.0±7.0点であった。Q-ESDと老研式活動能力指標の合計スコアに負の相関 (P<0.05) がみられた。Q-ESDの改善・維持群、悪化群では初回調査時の手段的、知的、社会的ADLが有意に低値であった (p<0.05)。結論 : Q-ESDは生活機能の低下を早期に検出し、Q-ESDのスコアの高値は将来の認知症発症の予備軍となり得る可能性が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ