免疫細胞の分化と活性化に対するフラボノイド代謝物の作用

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects of Flavonoid Metabolites on Immune Cell Differentiation and Activation
  • メンエキ サイボウ ノ ブンカ ト カッセイカ ニ タイスル フラボノイド タイシャブツ ノ サヨウ
公開日
2025-05-31
資源種別
departmental bulletin paper
公開者
近畿大学理工学総合研究所

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説明

フラボノイドは植物中で合成されるポリフェノール化合物の一種であり、食物中では糖が付加された配糖体として存在する。摂取されたフラボノイド配糖体は、糖が外れたフラボノイドアグリコンに変換された後、腸管上皮で吸収され、抱合代謝を受けてフラボノイド代謝物として門脈から輸送される。フラボノイド代謝物の一部は、門脈だけでなく、小腸からリンパ系に取り込まれることが明らかになっているが、リンパ系循環経路におけるフラボノイド代謝物の生理的役割は不明である。本研究では、ケルセチンおよびアピゲニンと、ケルセチン代謝物であるケルセチン3-グルクロニド Q3GAが腸間膜リンパ節の免疫応答に与える可能性を検討した。マウス骨髄細胞由来樹状細胞の分化、および活性化に対するフラボノイド代謝物の影響を解析したところ、 ケルセチン、アピゲニン、Q3GAのいずれにおいても、活性化樹状細胞割合および活性化マーカー分子発現レベルの有意な変化はみられなかった。一方、腸間膜リンパ節T細胞活性化に対しては、リンパ液濃度に近い濃度のQ3GA存在下において、T細胞の活性化が抑制される傾向がみられた。以上により、食事由来のフラボノイドが腸管免疫応答に抑制的に作用する可能性が示唆された。

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