ガラスビード/蛍光X線分析法による炭化ケイ素含有耐火物中の酸化物成分の定量

  • 朝倉 秀夫
    品川白煉瓦(株)技術研究所:705-8577 岡山県備前市伊部707
  • 池上 克重
    品川白煉瓦(株)技術研究所:705-8577 岡山県備前市伊部707
  • 山田 康治郎
    理学電機工業(株)応用技術センター:569-1146 大阪府高槻市赤大路町14-8
  • 脇田 久伸
    福岡大学理学部化学科:814-0133 福岡市城南区七隈8-19-1

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of components in refractories containing silicon carbide by X-ray fluorescence spectrometry using glass beads.
  • ガラスビード ケイコウ Xセン ブンセキホウ ニ ヨル タンカ ケイソ ガンユウ タイカブツ チュウ ノ サンカブツ セイブン ノ テイリョウ

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抄録

非酸化物の炭化ケイ素含有耐火物のガラスビード/蛍光X線分析法について検討した。炭化ケイ素含有試料0.3000gを四ホウ酸リチウム3.0000gとよく混合し,白金-金合金容器に入れ,840°Cの酸素雰囲気電気炉中で約33時間加熱後,仕上げ融解することにより,融成物の飛散もなく良質のガラスビードが作製できた。得られたガラスビードは試料中のSiCのSiO2への酸化によって質量増加し,融剤と試料の比10:1の関係が崩れ,通常のSiO2-Al2O3二元系検量線では精度良い分析ができなかった。そこで,質量増量(GOI)を成分の一つと仮定し,GOIをベース成分としてファンダメンタルパラメーター法によって各分析成分の理論共存成分補正係数(理論dj)を求め,GOI-SiO2二元系検量線(GOI補正法)を構築することによって精度よい分析ができることが分かった。GOI補正法を市販標準物質に適用したところ,Fe2O3を除き標準値とよく一致した。Fe2O3は白金容器と合金化を起しており,当面その分析には融解を伴わない湿式法の適用が必要であった。

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 49 (5), 297-306, 2000

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (21)*注記

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