省エネ定着技術

  • 竹内 昭彦
    キヤノン株式会社総合 R & D本部 記録プロセス · 材料開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Energy Saving Technology for Fusing
  • ショウエネ テイチャク ギジュツ

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抄録

プリンタや複写機などの電子写真装置において,定着器が占める消費エネルギーの割合は非常に大きく,その削減が急務となっている.とりわけ従来の定着器は立上りが遅く,常時加温を必要とした結果,待機中の消費エネルギーが大きな割合を占めていた.これを受け,定着器の省エネ技術は待機レスを目指し,定着部材の低熱容量化によるクイックスタートを推し進めてきた.その流れは当初モノクロ機から始まり,その後トナーの進化により構造が簡略化したカラー機へと広がった.<br>本稿では,この間の省エネ定着器の進化について,トナーの進化や時代の要請と併せてその歴史を概観しつつ解説する.

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 52 (4), 288-295, 2013

    一般社団法人 日本画像学会

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