ビーズミルによる最新の顔料分散技術

  • 石井 利博
    アシザワ・ファインテック㈱微粒子技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • The Latest Pigment Dispersion Technology using Bead Mill
  • ビーズミル ニ ヨル サイシン ノ ガンリョウ ブンサン ギジュツ

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抄録

塗料やインキの製造において,通常,乾燥して凝集した状態の顔料が用いられ,これを溶媒中に分散させる必要がある。凝集している顔料を一次粒子径近くまで分散し,その状態を維持することで,顔料のもつ特性を発揮させることができる。顔料は結晶型,粒子径,粒子径分布および粒子形状などの要因により性能が大きく変化する。顔料の粒子径は透明性,光沢,着色力などに影響し,とくに光沢や透明性は微細化によって向上する。このように,塗料やインキの製造において,顔料の分散工程は重要な工程である。<br>分散工程に用いられる分散機にはさまざまな種類があるが,ビーズミルは分散効率が良く,粒子の微細化が可能な装置である。また,理想的なビーズの動きを求めて開発されたビーズミルを使用してマイルド分散を行うことで,分散効率はさらに向上する。<br>本報では,ビーズミルの特徴や分散技術と分散効率を向上させる方法について説明する。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 87 (6), 209-215, 2014

    一般社団法人 色材協会

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