多摩川中流域における旧農業用水網を軸としたグリーンインフラストラクチャの形成可能性に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Green Infrastructure based on the Network of Former Agricultural Waterway in the Middle Tama River Watershed
  • タマ カワナカ リュウイキ ニ オケル キュウ ノウギョウ ヨウスイモウ オ ジク ト シタ グリーンインフラストラクチャ ノ ケイセイ カノウセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

多摩川中流域を対象として、街区制導入以前の区画である小字を環境単位とし、農業用水路を軸とした緑のネットワークの状況を把握し、河川中流域の市街地におけるグリーンインフラストラクチャの形成の可能性について検討した。当該地の水路網跡全長で46,606m、このうち半分が道路化、3割近くが公園緑地もしくはオープンスペースとして残されている。また、小字を単位とすることで、地形の構成パターンと土地利用、水路網の形状とを関連づけて示すことができた。水路網を軸とした緑のネットワークは、段丘斜面下部の水路跡や、幹線的な水路の間を生産緑地を経由しながら連結するなど、農村の生産・生活基盤にそった空間構造、グリーンインフラストラクチャの核としての生産緑地の位置づけが重要であることが示された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 47 (3), 565-570, 2012

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (18)*注記

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