わが国の植物学黎明期における海浜植物を通じた人と海浜とのかかわりに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Relationships between Human and Seashore through Coastal Plants in the dawn of Japanese Botanical
  • わが国の植物学黎明期における海浜植物を通じた人と海浜とのかかわりに関する研究--江戸博物誌にみる海浜植物の認識状況と観賞形態
  • ワガクニ ノ ショクブツガク レイメイキ ニ オケル カイヒン ショクブツ オ ツウジタ ヒト ト カイヒン トノ カカワリ ニ カンスル ケンキュウ エド ハクブツシ ニ ミル カイヒン ショクブツ ノ ニンシキ ジョウキョウ ト カンショウ ケイタイ
  • 江戸博物誌にみる海浜植物の認識状況と観賞形態
  • A Case Study of Coastal Plants about Recognition and Admiration Style from Books on Natural History in Edo-era

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抄録

本研究では、海浜植物を通じた人と海浜とのかかわりを明らかにするために、江戸博物誌より江戸時代の海浜植物の認識状況および当時の観賞のあり方を捉えた。その結果、江戸時代に海浜植物は観賞を目的とした園芸品種として人々の生活の中に浸透しており、その他にも薬や食材など生活の糧としてあったことが捉えられた。海浜植物の観賞については、園芸業者の介在や現地から個体を自宅に直接持ち込み、庭のスケールに合わせて植物の姿を愛でる庭先観賞、海浜での雄大な立ち姿や珍しい種などを積極的に植栽したものを愛でる現地観賞がなされていたことが示された。また、この頃の海浜には雑多な種が植栽されたり、園芸のために多くの種が持ち去られるなどの人為撹乱がなされていたことも示されており、今後海浜緑化を行う際には、海浜環境をよく理解した上で、環境にあった種を植栽する必要があることが示唆された。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 42.3 (0), 1-6, 2007

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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