縞枯山の植生についての生態学ならびに生理学的研究 II

書誌事項

タイトル別名
  • Ecological and Physiological Studies on the Vegetation of Mt. Shimagare
  • II. On the Crescent-shaped “Dead Trees Strips” in the Yatsugatake and the Chichibu Mountains
  • 八ケ岳•秩父の半月形縞枯について

抄録

1. 前報では長野県縞枯山にみられる, シラビソ•オオシラビソの立枯れからなる縞枯現象について報告したが, この縞枯の発生初期にあると思われる半月形のものは, 北八ケ岳の蓼科山, 横岳, 雨池山, 中山,稲子岳などに, また奥秩父の三宝山, 甲武信岳, 木賊山, 雁坂山などにもあることがわかった。<br>2 線状トランセクトによる調査の結果, これらの半月形縞枯はよく発達した直線形の縞枯に似た内部構造をもっていることが明らうふにされた。 またその発生は山の南側 (南東-南-南西) 斜面のシラビソ•オオシラビソの優群集に限られ, 発生の高度は海抜2100-2500m. の間であることがわかった。<br>3.これらの半月形縞枯が時間と共に直線形の縞枯に発達する過程について考察をおこなった。

収録刊行物

  • 植物学雑誌

    植物学雑誌 72 (852), 255-260, 1959

    公益社団法人 日本植物学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204223334144
  • NII論文ID
    130004076850
  • DOI
    10.15281/jplantres1887.72.255
  • ISSN
    21853835
    0006808X
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ