書誌事項
- タイトル別名
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- Long-Term (10 Years) Results of Laser in situ Keratomileusis (LASIK)
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説明
【目的】Laser in situ Keratomileusis (以下、LASIK)施行後10年の弱度・中等度近視(以下、弱中等度群)と強度・最強度近視(以下、強度群)の手術成績を比較、検討した。<br>【対象】1999年7月~2003年9月にLASIKを施行した492例(855眼)のうち、術後10年の受診歴がある32例(62眼)、男性19例、女性13例、手術時平均年齢33.7±6.8歳。<br>【方法】術後10年の受診理由を診療記録より後ろ向き調査した。術前の自覚的屈折(等価球面)値が-6.0D未満の弱中等度群24眼と-6.0D以上の強度群38眼に分け、術前・術後6か月・術後10年の裸眼視力、自覚的屈折値の変化を比較、検討した。<br>【結果】術後10年の受診理由は、視力低下が22例(68.8%)、LASIK定期検査は4例(12.5%)であった。弱中等度群の裸眼視力の平均は、術前0.07、術後6か月1.24、術後10年0.92、強度群は、術前0.03、術後6か月1.18、術後10年0.55であった。術後10年の裸眼視力1.0以上の割合は弱中等度群では62.5%、強度群は18.4%で、両群間に有意差を認めた(p=0.0017)。弱中等度群の自覚屈折値の平均は、術前-3.89±1.47D、術後6か月+0.09±0.54D、術後10年-0.30±0.79D、強度群は、術前-8.73±1.70D、術後6か月-0.06±0.33D、術後10年-1.22±0.79Dであった。術後6か月と術後10年の自覚的屈折値の比較では、-0.50Dより大きい近視化は弱中等度群8眼(33.3%)、強度群29眼(76.3%)で、強度群が有意に近視化していた(p=0.0004)。<br>【結論】長期経過で両群ともに近視化を示し、特に強度群では近視化を示す症例が多く継続的な長期観察の必要性があると考えた。
収録刊行物
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- 日本視能訓練士協会誌
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日本視能訓練士協会誌 43 (0), 167-172, 2014
公益社団法人 日本視能訓練士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204248540544
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- NII論文ID
- 130004822901
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- ISSN
- 18839215
- 03875172
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可