チャの根におけるサイトカイニン活性の変動とその分離

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  • Separation of Cytokinin-like Substances from the Root of Tea and the Changes in the Content during Sprouting of Tea Shoots
  • チャ ノ ネ ニ オケル サイトカイニン カッセイ ノ ヘンドウ ト ソノ ブ

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抄録

チャの根におけるサイトカイニン活性の変動を萌芽前後に7回調査した。この結果萌芽前に根のサイトカイニン濃度が高くなり,萌芽後には減少すること,苗の根1本当りのサイトカイニン量は萌芽期に最も多く,以後減少することが明らかになった。<BR>セファデックスLH20,ポリビニールピロリドンカラムクロマトグラフィーの結果より,n一ブタノールに抽出されるA画分には,少くとも三種のサイトカイニンが存在することが明らかになった。この中で最も活性量の高いフラクションは,ペーパークロマトグラフィー,薄層クロマトグラフィーなどで,ゼアチンと類似した挙動を示すことが明らかになった。薄層クロマトグラフィーで分離した活性画分を再び,ポリビニールピロリドンカラムクロマトグラフィーで精製し,その吸収スペクトラムをゼアチンと比較したところ,極大吸収が268nmにあり一致した。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 1982 (55), 37-42, 1982-06-01

    Japanese Society of Tea Science and Technology

参考文献 (2)*注記

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