アクリルエマルション型粘着剤中のロジン系タッキファイヤーの挙動

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タイトル別名
  • Behavior of Rosin Type Tackifier in Emulsion Acrylic Pressure Sensitive Adhesives
  • アクリル エマルションガタ ネンチャクザイ チュウ ノ ロジンケイ タッキファイヤー ノ キョドウ

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抄録

エマルション型アクリルポリマーとエマルション型ロジン系タッキファイヤーから構成した粘着テープを被着体に貼り付けた時の初期剥離強さはタッキファイヤー配合量に比例する結果が得られた。また,長期保存の場合には,剥離強さが経時的に上昇する現象が確認された。 長期保存による剥離強さ上昇の理由の一つとしてタッキファイヤーの表面層移行が考えられる。この検証のため,タッキファイヤーの粘着剤中の濃度と粘着剤表面層の濃度を赤外分光法での透過法とATR法を用いて検討した。吸収スペクトル中のタッキファイヤーおよびベースポリマーの特性吸収を利用して検量線を作成し,長期保存での表面タッキファイヤー濃度の変化を調べた結果,剥離強さとの間に高い正の相関を見出した。 以上の結果から,この経時的変化の原因の一つが粘着剤表面層へのタッキファイヤーのマイグレーションによるものであると結論づけた。

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