南アルプス北岳のキタダケソウの生育に及ぼす地球温暖化の影響 (<特集>中部山岳地域の高山植生と地球温暖化)

書誌事項

タイトル別名
  • Impacts of global warming on growth of Callianthemum hondoense on Mt. Kitadake in Southern Alps of Japan (<Feature>Alpine vegetation and global warming at high mountain area on Central Japan)
  • 南アルプス北岳のキタダケソウの生育に及ぼす地球温暖化の影響
  • ミナミアルプス キタダケ ノ キタダケソウ ノ セイイク ニ オヨボス チキュウ オンダンカ ノ エイキョウ

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説明

氷河期からの遺存種であるキタダケソウ(Callianthemum hondoense Nakai et Hara)は、北岳(南アルプス北部、山梨県)の南東斜面のみに生育する固有種であり、将来、地球温暖化の影響などにより、その存続が危惧されている。そこで、公表されている気象資料やキタダケソウに関する資料の整理、キタダケソウの満開日や生育場所の土壌pH、消雪時期の野外調査を行った.そして、富士山頂での年平均気温が20世紀後半から上昇していること、また、キタダケソウの満開日の経年変化や、キタダケソウの生育場所の土壌pHと消雪時期の特性を明らかにした。それらの結果をもとに、キタダケソウに及ぼす地球温暖化の影響について考えた。

収録刊行物

  • 日本生態学会誌

    日本生態学会誌 58 (3), 183-189, 2008

    一般社団法人 日本生態学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (18)*注記

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