書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Helicobacter pylori Infection and Rectal MALT Lymphoma Following Erythema Nodosum
- 症例 結節性紅斑より明らかになったHelicobacter pylori感染および直腸MALTリンパ腫の1例
- ショウレイ ケッセツセイ コウハン ヨリ アキラカ ニ ナッタ Helicobacter pylori カンセン オヨビ チョクチョウ MALT リンパシュ ノ 1レイ
この論文をさがす
説明
80歳の女性。3ヵ月前から両下肢に浸潤を触れる紅斑が持続した。皮膚生検で結節性紅斑と診断したがピペラシリンナトリウム点滴,ロキソプロフェンナトリウム内服を行ったが軽快しなかった。原因となる疾患の存在を考え全身検索したところ,直腸MALTリンパ腫,Helicobacter pylori(H. pylori)感染が明らかになった。現在までに結節性紅斑と直腸MALT リンパ腫,H. pylori感染との関連は報告されていない。直腸MALTリンパ腫に確立された治療法はないが,H. pylori除菌により縮小することが知られている。今回H. pylori除菌により直腸MALTリンパ腫が縮小し,両下肢の結節性紅斑の再燃が抑制された。自験例では結節性紅斑の原因として,直腸MALTリンパ腫,H. pylori感染のいずれが深く関与しているかは不明であるものの,難治性結節性紅斑に対して内臓悪性腫瘍の検索は必須であり,またH. pylori感染の有無の検索も重要であると考えられた。
収録刊行物
-
- 西日本皮膚科
-
西日本皮膚科 69 (2), 126-130, 2007
日本皮膚科学会西部支部
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204298944128
-
- NII論文ID
- 10019967318
- 130004475154
-
- NII書誌ID
- AN00183881
-
- ISSN
- 18804047
- 03869784
-
- NDL書誌ID
- 8781612
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可