光線過敏症および著明な色素沈着を伴った皮膚筋炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Dermatomyositis Accompanied by Photosensitive Dermatoses and Marked Pigmentation
  • 症例 光線過敏症および著明な色素沈着を伴った皮膚筋炎の 1例
  • ショウレイ コウセン カビンショウ オヨビ チョメイ ナ シキソ チンチャク オ トモナッタ ヒフ キンエン ノ 1レイ

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説明

症例は66歳の男性。露光部を中心とした著明な色素沈着を主訴に来院した。UVBの最小紅斑量の低下を認め,慢性光線性皮膚炎として治療を開始したところ,その経過中にゴットロン徴候や筋力低下,関節痛が出現した。種々の検査結果や皮膚生検の病理組織学的所見をあわせ,皮膚筋炎と診断した。さらに全身検索により原発性肺癌と肝転移を疑う病変および間質性肺炎の合併を認めた。治療としてプレドニゾロンの内服を開始したが,皮膚症状,筋症状に改善は認めず,間質性肺炎はわずかに改善したもののその後増悪し,間質性肺炎からの呼吸不全により死亡に至った。光線過敏症や著明な色素沈着を伴う皮膚筋炎は,悪性腫瘍の合併が高率であるため注意が必要である。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 69 (1), 24-27, 2007

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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