紅皮症にたいする抗プラスミン療法

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タイトル別名
  • Treatment of Erythroderma with Antifibrinolytic Agent
  • コウヒショウ ニ タイスル コウ プラスミン リョウホウ

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抄録

臨床的に紅皮症と診断した11症例に抗プラスミン剤のひとつであるtranexamic acid, 1日6カプセル内服療法を行なつた。療法の結果は著効1例, 有効2例, 無効8例であつた。紅皮症と線溶系酵素の関連性, 紅皮症にたいするtranexamic acidの作用機序について解明すべく, リジンセファローズアフィニティークロマトグラフィー法により患者血中の線溶系酵素およびインヒビターをおのおの測定した。結果は抗プラスミン療法の著効した1例においてのみ, 紅皮症状態においてプラスミノーゲン, 即時型アンチプラスミン低値をみたものの, 他の全症例, 全経過を通じて異常値をみとめなかつた。Tranexamic acidの各種蛋白分画酵素にたいするインヒビターとしての性質より, 紅皮症の発現機序について考察した。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 39 (6), 925-928, 1977

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (3)*注記

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