牛肉による遅発型アナフィラキシー

書誌事項

タイトル別名
  • Delayed Anaphylaxis after Eating Beef Likely Due to IgE Antibody Specific for Galactose-α-1, 3-galactose
  • 症例 牛肉による遅発型アナフィラキシー
  • ショウレイ ギュウニク ニ ヨル チハツガタ アナフィラキシー

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抄録

67 歳,男性。子持ちカレイ,あるいは牛肉を食べた 4∼6 時間後に意識消失発作を起こしたエピソードがあり,精査目的で来院。抗原特異的 IgE 検査 (CAP-FEIA) で牛肉,豚肉がクラス 3,牛乳がクラス 2 と陽性。プリックテストで牛肉,豚肉,牛乳,ネコふけ,イヌふけで陽性反応を示した。ウエスタンブロット法により,患者血清中にセツキシマブに含まれる galactose-α-1,3-galactose 糖鎖エピトープを認識する IgE 抗体の存在が示唆された。以上より自験例を,α-gal 糖鎖を含むタンパク質に感作されたことによる遅発型牛肉アナフィラキシーと診断した。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 77 (5), 453-455, 2015

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (3)*注記

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