<p>平成20年公示の新学習指導要領(理科)では,中学校で「原子の成り立ち」や「放射線」を扱うこととなった。しかし,その「放射線」の扱いは,放射線の性質と利用に「触れること」と,軽いものである。3.11の福島原子力発電所の事故を受けて再考すると,十分なものとは言えない。また,約30年ぶりに復活した1)「目に見えない放射線」を指導することは,教師にとって困難を伴う。そこで,生徒の理解を助ける「原子・分子モデル」および「原子の成り立ちモデル」などを新たに開発し,これらを活用した授業づくりを目指した。</p>
CHEMISTRY & EDUCATION 62 (4), 176-177, 2014
The Chemical Society of Japan