土壌動物群集の研究における座標付け手法の活用

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タイトル別名
  • Application of ordination in community ecology of soil animals
  • ドジョウ ドウブツ グンシュウ ノ ケンキュウ ニ オケル ザヒョウ ヅケ シュホウ ノ カツヨウ

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抄録

土壌動物群集研究において,群集構造を比較したり,環境条件と群集構造の関係を考察する目的において,座標付け手法は有効な手段だが,座標付け手法はその種や環境データの性質,検出したい効果などによって,適する手法が異なる.適切な手法を選択してこそ,有効な解析を行うことが可能になる.本稿では座標付け手法を選択するための注意点と,代表的な手法の使用例を示した.主な内容は以下のとおりである.1.種の反応モデルが仮定できない場合,NMSが利用される.2.環境データを計測している場合は,環境変数と種データを同時に含んだ形の解析をするか,そうでないかを選択することができる.3.種の反応モデルが線形かもしくは一山型かはDCAのby segmentをおこなったときの,SDの大きさ(4以上なら一山型手法)で判断できる.4.種データのみの解析の場合,2軸以降の配置がアーチ型になる傾向がある.一山型手法では,これを除去する方法がある,5.共変数を利用すれば,階層的な解析や,解析の目的としないデータの変動について取り除いた解析を行うことができる.6.実験的手法を用いた場合,ランダムブロック,スプリットプロットなどのデザインがよく利用される.このような配置に対して,その制限に対応した設定を行う必要がある.

収録刊行物

  • Edaphologia

    Edaphologia 80 (0), 35-64, 2006

    日本土壌動物学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (29)*注記

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