メンタルモデルを共有しているチームは対話せずとも成果を挙げる:共有メンタルモデルとチーム・ダイアログがチーム・パフォーマンスへ及ぼす効果
書誌事項
- タイトル別名
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- The effect of shared mental model and team dialogue on team performance
- メンタルモデル オ キョウユウ シテ イル チーム ワ タイワ セズ トモ セイカ オ アゲル : キョウユウ メンタルモデル ト チーム ・ ダイアログ ガ チーム ・ パフォーマンス エ オヨボス コウカ
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説明
<p>本研究の目的は,チーム・ダイアログがチーム・パフォーマンスへ与える影響に関して,共有メンタルモデルが調整効果を持つか検討することであった。大学祭において模擬店の営業を行った団体を対象に,質問紙調査を実施した。大学生・大学院生236名,29チームから回答が得られた。階層的重回帰分析および単純傾斜検定の結果から,チーム・ダイアログは客観的なチーム・パフォーマンス(目標売上達成度)へ単純な促進的効果を持っているのではなく,メンバーがメンタルモデルを共有している程度によって及ぼす影響力が異なることを明らかにした。チーム内でメンタルモデルが共有されている場合,チーム・ダイアログは目標売上達成度に関連しておらず,一定の高いパフォーマンスを示していた。その一方で,チーム内でメンタルモデルが共有されていない場合は,チーム・ダイアログが少ないと目標売上達成度も下がることが示された。主観的なチーム・パフォーマンス(主観的成果)に関しては,共有メンタルモデルの調整効果は見られなかった。本研究の結果は,暗黙の協調の実現における共有メンタルモデルの重要性を示唆していると言える。 </p>
収録刊行物
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- 実験社会心理学研究
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実験社会心理学研究 55 (2), 101-109, 2016
日本グループ・ダイナミックス学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204321238400
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- NII論文ID
- 130006789196
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- NII書誌ID
- AN00104794
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- ISSN
- 13486276
- 03877973
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- NDL書誌ID
- 030085870
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可