<i>In vitro</i> カンジダバイオフィルムに対する電解次亜水の効果

DOI
  • 柏原 稔也
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
  • 米山 武義
    米山歯科クリニック
  • 中道 敦子
    神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科
  • 本田 剛
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
  • 東岡 紗知江
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
  • 後藤 崇晴
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
  • 永尾 寛
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
  • 市川 哲雄
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野

書誌事項

タイトル別名
  • <i>In Vitro</i> Efficacy of Electrolyzed Dilute Sodium Hypochlorite Solution on<i> Candidal</i> Biofilm

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説明

口腔ケアは,要介護高齢者などの誤嚥性肺炎の予防など易感染性宿主に対する感染症予防において,医療現場で高く認知されている。効果的な口腔ケアをするにあたって適切な洗浄剤や清掃材料が求められる。本研究は,強力な殺菌効果が期待される電解次亜水に着目し,そのカンジダバイオフィルムに対する洗浄効果の評価法を用いて,その有効性と可能性について検討した。 試験液として,強アルカリ性電解水,弱酸性電解水,電解次亜水,2種類の市販の洗口液,滅菌蒸留水,計6種類を用いた。カンジダバイオフィルムを形成させた被着試料を用いて,各試験液の抗バイオフィルム効果およびバイオフィルム浸漬前後の有効塩素濃度の変化を検討した。歯科用金属に対する腐食性を検討するために,スチールバー,歯科用コバルトクロム合金,金銀パラジウム合金,計3種類の歯科用金属を用いて,試験液浸漬前後の pH の変化を測定した。また,試料表面の肉眼観察も行った。 電解次亜水は高いカンジダバイオフィルム殺菌・洗浄効果を認め,安定した有効塩素濃度が確保されたものの,金属腐食作用は強いことが示唆された。

収録刊行物

  • 老年歯科医学

    老年歯科医学 28 (3), 277-283, 2014

    一般社団法人 日本老年歯科医学会

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