天草における Notoacmea 属 4 種の分布とサイズ組成

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タイトル別名
  • Vertical and Horizontal Distributions and Size Structures of Four Species of Limpets (Notoacmea) in Amakusa
  • 天草におけるNotoacmea属4種の分布とサイズ組成〔英文〕
  • アマクサ ニ オケル Notoacmeaゾク 4シュ ノ ブンプ ト サイズ

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抄録

Notoacmea属の4種の分布とサイズ組成を九州天草の10地点の転石地潮間帯で調査した。4種の垂直分布域はお互いに重なり合うが, どの地点でも高潮帯から低潮帯まで, コウダカアオガイ(N.concinna), ホソスジアオガイ(N.teramachii), クモリアオガイ(N.nigrans), アオガイ(N.schrenckii)の順に分布した。地点間で比較すると, ホソスジアオガイの頻度は波当りが弱くなるに従って減少し, 逆にクモリアオガイの頻度が増加した。ホソスジアオガイとクモリアオガイのサイズ組成は, 幅が狭くモードが明瞭な単峰型であった。しかし, コウダカアオガイとアオガイのサイズ組成は, 幅が広くモードが不明瞭であった。また, いくつかの地点でホソスジアオガイとクモリアオガイのサイズが低潮位になるに従って小型化することが観察された。以上のような4種の分布とサイズ組成が異なる原因を, 各々の生活史と種間の関係から考察した。

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