縦隔発生のSolitary Fibrous Tumorの1例

書誌事項

タイトル別名
  • Solitary fibrous tumor of the mediastinum: Report of a case
公開日
2013
DOI
  • 10.2995/jacsurg.27.489
公開者
日本呼吸器外科学会

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説明

症例は80歳,女性.胸部X線異常影を指摘され,胸部CT上,縦隔上部から中縦隔にわたって大血管と気管に囲まれる径57×46 mm大の類円形の腫瘤を認めた.FDG-PETでは高集積を示し,悪性縦隔腫瘍が疑われた.診断治療を目的に当科紹介となった.手術は胸骨部分切開でアプローチし,腕頭動脈周囲から広基性に発生する腫瘍に対し,腕頭動脈の合併切除は行わずに可及的に腫瘍を摘出した.良性の孤立性線維性腫瘍の病理組織診断であった.免疫組織化学的検討ではCD34陰性,bcl-2の染色性の低下,MIB-1高値,p53陽性などの悪性を示唆する所見も認めたが,再切除は希望されず,経過観察とした.術後5ヵ月で再増大し,放射線治療を行った.現在術後2年が経過し生存中である.縦隔発生のSFTは非常に稀であるが,胸膜発生のSFTと比べてより侵襲性で悪性度が高いとされる.生物学的特性と治療に関する文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (20)*注記

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