金属を含有するアルミノホスフェートモレキュラーシープの固体酸触媒特性

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タイトル別名
  • The Properties of Metal-Containing Aluminophosphate Molecular Sieves as Solid Acid Catalyst
  • Special articles on zeolite chemistry and technology. The properties of metal-containing aluminophosphate molecular sieves as solid acid catalyst.

抄録

Mg, Mn, Si を含む各種のアルミノホスフェートモレキュラーシープ (MAPO-n, MnAPO-n, SAPO-n) の酸反応に対する触媒活性を調べた。反応には, エタノールの脱水反応, ヘキサンのクラッキング, メタノールの転化反応を用いた。いずれの反応に対しても, アルミノホスフェートの触媒活性は ZSM-5 ゼオライトの活性にくらべて小さく, ZSM-5にくらべて酸強度が小さいことを示している。また, 構造を異にする MAPO-n の間での活性の序列は,MAP0-36>MAPO-5>MAPO-11の順であった。MAPO-nとMnAPO-n (n=5, 11) の活性はほぼ同じであった。また, SAPO-11の活性はMAPO-11, MnAPO-11 の活性よりはるかに大きく, Al を二価金属で置換するよりも, Pを四価のSiで置換する方が高活性な酸触媒が得られることが明らかになった。<BR>アンモニアの昇温脱離の結果も, 上記の結果と符合した。MAPO-36には少ないながら強酸点が存在するが, IMAPO-5, MAPO-11 では強い酸点は存在しなかった。また, 吸着ピリジンの赤外吸収スペクトルから, MAPO-n (n=5, 11, 36)にはいずれも, Brφnsted酸点とLewis酸点がともに存在することが明らかになった。

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