病院に勤務する看護師による自殺予防のための看護実践に影響する要因の検討

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タイトル別名
  • Study of the Factor Influencing Nursing Practice Related to Suicide Prevention by Hospital Nurses
  • ビョウイン ニ キンム スル カンゴシ ニ ヨル ジサツ ヨボウ ノ タメ ノ カンゴ ジッセン ニ エイキョウ スル ヨウイン ノ ケントウ

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説明

本研究の目的は,病院に勤務する看護師の自殺予防のための看護実践に影響する要因を明らかにすることである.一病院に勤務する看護師578名を対象に,既存文献から115項目の質問紙を作成し質問紙調査を行った.看護実践得点に有意な差がみられたのは,自殺念慮のある患者を担当した経験,自殺予防に対する感情および思考であった.重回帰分析(変数減少法)の結果,看護実践に最も影響の大きかった変数は,自殺予防に対する感情および思考であり,次いで自殺念慮のある患者を担当した経験であった.自殺予防のための看護実践は,精神科病棟以外の病棟においても,自殺予防に対して肯定的な感情および思考をもち,自殺念慮のある患者を担当した経験を活かしていた.今後,自信のなさを軽減し,自殺予防のための基本的な関わり方を得るための研修の実施や,自殺予防に対する感情を表出する場と共有できるサポート体制構築が急務である.

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