企業におけるアーカイブの系譜と存在 : 企業資料の活用を実践する場として

書誌事項

タイトル別名
  • A study of the genealogy and the existence in business archives : as a place to use of company materials
  • キギョウ ニ オケル アーカイブ ノ ケイフ ト ソンザイ キギョウ シリョウ ノ カツヨウ オ ジッセン スル バ ト シテ

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抄録

本稿では、企業資料の活用の事例を通して組織におけるアーカイブ活動の意義を明らかにすることを目的とする。企業の歴史は、企業資料の活用の歴史でもあった。企業資料の機能や目的は各企業の存在形態に対応して多様であり、企業博物館・社史・広報活動、レコードマネジメントという様々な姿で実践されてきたが、そこで重要な鍵となるのは、企業が自らの活動を当時の社会状況や世相との関係から見つめる視点を有しているか否かである。また、様々な組織で物理的媒体の陳列や保管だけでない幅広い分野でのアーカイブ機能が存在する。今日におけるアーカイブ業界をめぐる動きの高まりは、情報を収める物理的媒体と情報そのものが同義ではないことへの気付きとも言え、そうした情報の質的観点からのアプローチによるアーカイブ活動の諸形態の解明が今後必要な作業となるであろう。

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