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- 楠本 和彦
- 南山大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Qualitative Research on Interaction among Facilitating Factors in Client's Self-realization in Sandplay
抄録
本研究は, 箱庭制作面接の促進機能の探求を目的とする。本研究では, 制作者の自己理解や自己実現に寄与する機能を促進機能と定義する。自己実現のために面接を希望した40歳代の女性の主観的体験を修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによって, 質的に分析した。その分析結果から, 箱庭制作面接の促進機能は, 箱庭制作面接の促進要因間の『交流』であると解釈された。<BR>質的分析から, 面接内外のできごとをめぐるプロセスの交流は, 制作者の自己実現を促進する一因であることが見出された。また, 面接の連続性(面接間の相互関係)に関して, 以下の3点が見出された。1)連続性がイメージ体験に影響を与える可能性。2)作品の変化から, 制作者自身が自己の変容に気づく可能性。3)面接の内外を貫いて, 制作者が内的なプロセスに関与することの重要性。
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 25 (1), 51-64, 2012
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204472514944
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- NII論文ID
- 130004562168
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可