テルペノイドによるがん予防

  • 秋久 俊博
    Department of Materials and Applied Chemistry, College of Science and Technology, Nihon University
  • 徳田 春邦
    Department of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine

書誌事項

タイトル別名
  • Cancer Chemoprevention by Terpenoids
  • テルペノイド ニ ヨル ガン ヨボウ

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抄録

テルペノイドは, 菌類からヒトに至るまで, 二次代謝産物として生物界に広く存在している。テルペノイドには芳香, 苦味, 辛味や注日すべき生物活性を有する化合物が多く, 香料, 医薬品として用いられるものも多い。発がん予防の観点からも, これまでに極めて多種類のテルペノイドのスクリーニング試験が行われ, 多くの化合物に活性が見出されてきている。また, 幾つかは発がん予防剤として極めて有用であることが明らかにされている。本稿では幾つかのモノー, セスキー, ジー, およびトリテルペン, 並びにステロールの発がん予防効果について述べた。これらテルペノイドは食用植物、茸、及び生薬類の常成分であり、毒性は無いか極めて少ないと考えられる。従って、テルペノイドは発がん抑制物質として有望な化合物群の一つとして期待される。

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 2 (6), 347-354,331, 2002

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (84)*注記

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