同潤会立体四戸建木造住宅に関する基礎的研究

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タイトル別名
  • A fundamental study of “Dojun-kai solid four-house wooden housing”

抄録

この研究は,同潤会が大正14年戸に建設した西荻窪木造集合住宅と,その居住者たちの生活を報告している。報告にあたっては,時間の流れを重視している。すなわち,居住者たちが,借家住まいから住戸を所有するに至り,その後自分たちの考えで,住戸をどのように改造してきたかを,改造時期ごとに調査して,報告してある。この中から,増改築についていくつかの共通項が発見できた。1つは,居住者たちは,部屋を広くすることよりも,部屋数を増やすことに重点を置いていることである。この原因は,入居当初から,居住者に与えられた居室数が少なかったことによる。入居当初,居室数は,2または3であった。2つは,居住者たちは,主として,北側へ居室を増やしているということである。この原因は,居住者たちの嗜好に原因があるのでなく,居住者たちが住んでいる地区の地形に原因があると考えられる。この報告では,居住者の考え方を統計的に処理することよりも,それぞれを1つ1つの独立した事象として扱っていくこととした。その方が,生活面がより明確に出てくると判断したためである。ケーススタディとして掲載した居住者は,10件ある。この報告書では,その10件が,時間の流れの中で,いずれも,その居住者特有の住まい方を持っていることが明らかにされている。なお,報告書作成にあたっては,図面での表現も重視している。従って,図面上で改造の流れを把握することを希望する場合には,本論文中の図面も参照していただくことをお願いしておく。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204548347648
  • NII論文ID
    130006730182
  • DOI
    10.20803/jusokennen.15.0_295
  • ISSN
    24239879
    09161864
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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