フェリーADCPデータからの連続的な残差流成分の推定

DOI
  • 鈴木 高二朗
    (独法) 港湾空港技術研究所海洋水工部
  • 竹田 晃
    国土交通省四国地方整備局松山港湾空港整備事務所三島川之江港事務所
  • 橋本 典明
    九州大学大学院工学研究院環境都市部門
  • 下司 弘之
    国土交通省関東地方整備局横浜港湾空港技術調査事務所
  • 佐藤 義博
    国土交通省関東地方整備局横浜港湾空港技術調査事務所環境課

抄録

フェリーに設置されたADCPによる流向流速観測は, 広範囲かつ定期的に実施できるため優れている. しかし, 夜間や荒天時には観測できないため, データが不連続となり, 通常の調和解析では不連続な残差流しか推定できない. 本研究では東京湾口のフェリーで観測されているADCPデータに対し赤池ベイズ型情報量基準 (ABIC) を適用し, 連続的な残差流を推定した. その結果, ABICを用いることで毎日12時間欠測のあるデータからも, 欠測の無いデータからと大差ない残差流が推定できることが分かった. また, 東京湾口での1ヶ月平均の残差流は冬にエスチュアリ循環型, 秋に中層貫入型であり, 海水交流量は秋に最も大きいことが分かった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204549478656
  • NII論文ID
    130003992091
  • DOI
    10.2208/proce1989.53.916
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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