長期保存中の照射食品に誘導されるラジカルの減衰挙動の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Decay of Radicals Induced in Irradiated Foods During Long Storage
  • チョウキ ホゾン チュウ ノ ショウシャ ショクヒン ニ ユウドウ サレル ラジカル ノ ゲンスイ キョドウ ノ カイセキ

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抄録

照射処理により誘導されるラジカルをESR計測し,長期保存中の減衰挙動を解析した。試料は黒コショウ,コーヒー生豆,朝鮮人参,強力粉,薄力粉,上新粉である。ESR測定によりg = 2.0に観測される信号は吸収線量の増加に伴い,信号強度が増していくことから照射誘導ラジカルであった。照射処理後,長期に保存することにより,ESR信号強度は減衰し,ほぼ安定した。照射終了直後から約3時間までに急激な減衰(1st stage)と,その後の穏やかな減衰(2nd and 3rd stage)に分かれた。反応速度論による解析により,早い速度で消滅するラジカルと,遅い速度で消滅するラジカルが少なくとも3種類以上存在することが示唆された。

収録刊行物

  • 食品照射

    食品照射 48 (1), 11-18, 2013

    日本食品照射研究協議会

参考文献 (6)*注記

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