ソウルにおける公立図書館の利用時間と空間計画の変化

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タイトル別名
  • Change of the Opening Hours and the Planning of Public Libraries in Seoul
  • ソウル ニ オケル コウリツ トショカン ノ リヨウ ジカン ト クウカン ケイカク ノ ヘンカ

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説明

本稿は,韓国の首都であるソウルの公立図書館の設置状況や施設概要を明らかにし,かつそれらが1995年から2005年の10年間にどのように変化したかを分析したものである。変化の実態については,一般閲覧室と総合資料室の利用時間およびそれらの空間計画に着目した結果,次の3点が明らかになった。1)市立図書館の一般閲覧室の利用時間は,早朝6時の開館が夏季1時間,冬季2時間遅くなったが, 22時の閉館時間に変化はない。2)一般閲覧室の部屋数や座席数が図書館の規模を大きくしているが,両者とも減少している。3)総合資料室やデジタル資料室の新設のため,一般閲覧室の移動や削減を行う方法が取られることが多い。10年間にソウルの公立図書館の代表的な機能である一般閲覧室が減少し,総合資料室が新しく設置されていくメカニズムを読み取ることにより,韓国特有の公立図書館の発展過程の一端を明示した。

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