可視化による赤血球変形能の定量評価

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タイトル別名
  • Quantitative evaluation of erythrocyte deformability by using micro-visualization technique
  • 可視化による赤血球変形能の定量評価 : 形状回復時定数を使った個々の血球の粘弾性特性の測定
  • カシカ ニ ヨル セッケッキュウ ヘンケイノウ ノ テイリョウ ヒョウカ : ケイジョウ カイフク ジテイスウ オ ツカッタ ココ ノ ケッキュウ ノ ネンダンセイ トクセイ ノ ソクテイ
  • ―形状回復時定数を使った個々の血球の粘弾性特性の測定―
  • ― Measurement of time constant of shape recovery process as a visco-elastic specification of each blood cells ―

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抄録

ヒト血液の有形成分のほとんど全てを占める赤血球について,特に微小循環能の観点から,その変形特性を理解するだけで無く,それを診断に応用することは有用である.本研究では,マイクロ流体システムを用いて,生体内で生じうる変形を赤血球に与え,そこからの形状回復過程を可視化計測することで,個々の赤血球粘弾性特性を形状回復時定数として調べた.人為的に膜特性や内包ヘモグロビン溶液濃度を変更した血球に対して形状回復時定数を測定したところ,これらの物性の変化を標準年弾性力学モデルに対応する時定数の変化として捕らえられることを確認した.また各献体における形状回復時定数は,体内での加齢の影響を受け対数正規分布を示したことから,その幾何平均値と標準偏差相当値を用いて,糖尿病患者や腎症患者を例に,形状回復時定数との関係について調べた結果を紹介すると共に,本手法によって得られる情報の可能性について紹介した.

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