新規治療薬開発への間葉系幹細胞由来エクソソームの応用可能性

  • 勝田 毅
    国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野
  • 落谷 孝広
    国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • Potential application of mesenchymal stem cell-derived exosomes as a novel therapeutic drug
  • シンキ チリョウヤク カイハツ エ ノ カンヨウケイ カンサイボウ ユライ エクソソーム ノ オウヨウ カノウセイ

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説明

エクソソームと呼ばれる細胞分泌小胞が、細胞間相互作用において重要な役割をもつことが明らかとなり、急速に注目を集めている。エクソソームにはタンパク質、microRNA、mRNAなどの分子が含まれ、由来する細胞と類似の機能が備わっていることがわかってきた。そのため、幅広い疾患に対する細胞治療のソースとして注目されている間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)が分泌するエクソソームには、MSCと同様の治療効果が備わっていると期待される。本稿では、最近明らかになってきた、MSC由来のエクソソームが見せるさまざまな疾患に対しての治療効果について最新の知見を紹介する。さらに、MSCのエクソソームを用いた治療戦略と、その実現に向けて解決すべき課題について議論する。

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