書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Labor Force Status and Occupation on Men's Marriag
- シュウギョウ ジョウタイ ヤ ショクシュ ガ ダンセイ ノ ケッコン ニ アタエル エイキョウ
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抄録
我が国では,近年,未婚化や晩婚化,非婚化の進行が大きな社会問題となってきている。しかし,「一生結婚するつもりはない」と考えている未婚者はそれほど増加していないことから,未婚者の結婚意欲の変化が未婚化,晩婚化,非婚化の主たる要因とはいえない。そこで本稿では特に男性に注目し,結婚確率に影響を与える要因を明らかにすることを分析目的とする。推定には,総務省統計局が1986年,1991年,1996年に実施した『社会生活基本調査』の個票データを用いている。被説明変数に,既婚を1,未婚を0とする結婚ダミーを用い,プロビット分析を行った。推定結果から,非就業男性は,大企業の事務職と比較して結婚確率が50%以上減少することが明らかとなった。我が国の未婚男性における完全失業者やニートは増加傾向にあることから,結婚確率を上昇させるためには,失業者やニートを減少させるような対策が必要といえる。また,会社団体役員,管理職,そして商店主,工場主,サービス・その他の事業主,保安職は結婚確率が高いという結果が得られた。こうした収入が高く,安定している職業では結婚確率が高くなることが示されたといえる。
収録刊行物
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- 人口学研究
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人口学研究 40 (0), 37-49, 2007
日本人口学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204643250432
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- NII論文ID
- 110009826147
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- NII書誌ID
- AN00120134
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- ISSN
- 24242489
- 03868311
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- NDL書誌ID
- 9252450
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可