呈色反応によるフコースの確認

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タイトル別名
  • テイショク ハンノウ ニ ヨル フコース ノ カクニン

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抄録

著者らはソラマメのヘミセルロースB1構成糖として一種のメチルペントースの存在を発見し,この糖をペーパークロマトグラフィーおよび粉末ロ紙カラムクロマトグラフィーにより分離し,各種呈色反応の分光光度計による検討,ペーパークロマトグラフィーによるRfの測定,溶媒拡散法による2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンの合成などの実験結果からこの糖をフコースと推定した.<BR>ペーパークロマトグラフィーなどで比較的容易に,かなり純粋に分離できる微量の糖の確認のためには,呈色反応の特異性を利用するのが有用であると考え,さらに,自然界に分布の広いメチルペントースであるフコースとラムノースの呈色反応を比較し,フェノールー硫酸反応によりフコースの確認ができることを知ったので報告する.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 9 (10), 889-891, 1960

    公益社団法人 日本分析化学会

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