蛍光・化学発光反応に基づく高選択的検出法の開発と生体分析への応用

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  • 岸川 直哉
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科生命薬科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Selective Detection Methods for Pharmaceutical and Biological Compounds Based on Fluorescence and Chemiluminescence Techniques and Its Application for Biomedical Analyses
  • ケイコウ ・ カガク ハッコウ ハンノウ ニ モトズク コウセンタクテキ ケンシュツホウ ノ カイハツ ト セイタイ ブンセキ エ ノ オウヨウ

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説明

生体内に存在する医薬品やバイオマーカーの濃度を測定することは，治療効果の確認や疾患の診断のために重要である．しかしながら，生体に由来する試料中には夾（きょう）雑物となる生体成分が数多く存在し，これらが測定対象の検出を妨害するという問題点が存在している．著者らは，複雑な生体成分が共存する生体内から，微量の医薬品やバイオマーカーのみを特異的に検出するために，測定対象化合物に特徴的な構造あるいは性質を利用する高選択的かつ高感度な蛍光・化学発光分析法の開発を行い，生体分析の分野においてその有用性を明らかにしてきた．本論文ではその中でも中心的な二つの手法，（1）パラジウムカップリング反応に基づくアリールハライド及び末端二重結合の選択的蛍光誘導体化法及び（2）キノンの選択的蛍光・化学発光定量法について紹介する．

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 61 (7), 583-590, 2012

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (51)*注記

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