AKIとCKDのクロストーク
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- Takaori Koji
- 大津赤十字病院腎臓内科
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- 柳田 素子
- 京都大学大学院医学研究科腎臓内科学
Bibliographic Information
- Other Title
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- AKI ト CKD ノ クロストーク
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Description
<p>従来, 急性腎障害 (acute kidney injury: AKI) は 「治る病気」 と考えられていたが, 近年になり, AKIは致死率が高いのみならず, 末期腎不全や慢性腎臓病 (chronic kidney disease: CKD) に至る予後の悪い病態であることが明らかとなっている. 臨床疫学からはAKIの重症度が強く, また頻度が高いほどCKDへの移行リスクが高いことが示されており, これらのAKI発症後の患者に対しては慎重なフォローを要する. AKIがCKDに進展するメカニズムとして, AKI後の不十分な修復 (maladaptive repair) に伴う, 障害近位尿細管上皮細胞の関与・慢性炎症・微小循環障害・低酸素などが考えられている. 一方でAKI発症にCKDが関与することも示されており, AKIとCKDは双方向的関係を有する病態であることが明らかになっている. 本稿では, 基礎研究・臨床疫学の観点から, AKIとCKDの関連について述べる.</p>
Journal
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- Nihon Toseki Igakkai Zasshi
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Nihon Toseki Igakkai Zasshi 51 (2), 159-165, 2018
The Japanese Society for Dialysis Therapy
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204678702848
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- NII Article ID
- 130006405488
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- NII Book ID
- AN10432053
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- ISSN
- 1883082X
- 13403451
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- NDL BIB ID
- 028882812
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL Search
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed