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  • AKI ト CKD ノ クロストーク

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<p>従来, 急性腎障害 (acute kidney injury: AKI) は 「治る病気」 と考えられていたが, 近年になり, AKIは致死率が高いのみならず, 末期腎不全や慢性腎臓病 (chronic kidney disease: CKD) に至る予後の悪い病態であることが明らかとなっている. 臨床疫学からはAKIの重症度が強く, また頻度が高いほどCKDへの移行リスクが高いことが示されており, これらのAKI発症後の患者に対しては慎重なフォローを要する. AKIがCKDに進展するメカニズムとして, AKI後の不十分な修復 (maladaptive repair) に伴う, 障害近位尿細管上皮細胞の関与・慢性炎症・微小循環障害・低酸素などが考えられている. 一方でAKI発症にCKDが関与することも示されており, AKIとCKDは双方向的関係を有する病態であることが明らかになっている. 本稿では, 基礎研究・臨床疫学の観点から, AKIとCKDの関連について述べる.</p>

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