ダルベポエチン投与により貧血の改善を認めた骨髄異形成症候群合併糖尿病性腎症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • High-dose darbepoetin therapy in a diabetic kidney disease patient with myelodysplastic syndrome
  • 症例報告 ダルベポエチン投与により貧血の改善を認めた骨髄異形成症候群合併糖尿病性腎症の1例
  • ショウレイ ホウコク ダルベポエチン トウヨ ニ ヨリ ヒンケツ ノ カイゼン オ ミトメタ コツズイイケイセイ ショウコウグン ガッペイ トウニョウビョウセイジンショウ ノ 1レイ

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抄録

骨髄異形成症候群 (myelodysplastic syndrome : MDS) を合併した慢性腎臓病患者において, 輸血依存性の高度貧血が持続したが, 高用量ダルベポエチン投与により輸血量の減少が可能となった症例を経験したので報告する. 症例は76歳, 男性. 58歳時に2型糖尿病, 74歳で慢性腎不全ならびにMDSと診断された. 外来でダルベポエチン・アルファ120μg/2週および赤血球濃厚液2単位/週を併用したが, 高度貧血が持続した. 76歳時に溢水加療目的に入院した際, ヘモグロビン (Hb) 6.8g/dLであった. 血液透析導入後, ダルベポエチン・アルファ180μg/週まで漸増し, Hb 8.0~9.0g/dLの維持が可能となり, 輸血頻度が減少した. 腎性貧血を合併したMDSによる不応性貧血に対し, 高用量ダルベポエチンが奏効する可能性があり, 選択肢の一つとして考慮すべきであると考えられる.

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参考文献 (11)*注記

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