透析患者に発症したランソプラゾール関連性collagenous colitisの1例

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タイトル別名
  • A case of Lansoprazole-associated collagenous colitis in a hemodialysis patient
  • 症例報告 透析患者に発症したランソプラゾール関連性collagenous colitisの1例
  • ショウレイ ホウコク トウセキ カンジャ ニ ハッショウ シタ ランソプラゾール カンレンセイ collagenous colitis ノ 1レイ

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抄録

症例は81歳,男性.2008年12月に血液透析導入時よりランソプラゾールを内服していた.2009年3月より慢性の水様性下痢を認め,便ヘモグロビン検査が陽性となった.大腸内視鏡検査では上行結腸粘膜に縦走潰瘍を認め,生検組織検査で粘膜上皮直下にcollagen bandを認めた.ランソプラゾールの内服を中止することで,速やかに症状が消失したことから,ランソプラゾール関連性collagenous colitisと診断した.透析患者は消化管の易出血性のためランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害剤の服用率が高い.慢性下痢を呈する透析患者に遭遇した場合,ランソプラゾールの内服状況を確認した上で,当疾患を鑑別すべきである.

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参考文献 (23)*注記

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