静岡県における兎出血病の発生
書誌事項
- タイトル別名
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- An Outbreak of Rabbit Hemorrhagic Disease in Shizuoka Prefecture
- シズオカケン ニ オケル ウサギシュッケツビョウ ノ ハッセイ
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抄録
岡県の一観光牧場で, 9日間に成兎60羽中53羽 (88.3%) が沈うつ症状を示して発症後数時間で死亡し, 死亡3例について病理学的に検索したところ, 兎出血病 (Rabbit hemorrhagic disease: RHD) に特微的な病変が認められた. すなわち, 組織学的に壊死性肝炎, 肺・腎臓における播種性血管内凝固が認められ, 抗RHDウィルスIgGによる免疫染色で肝細胞に陽性反応が認められた. また, 電子顕微鏡学的には, 壊死肝細胞細胞質にカリシウイルス様粒子が観察された. 死亡例の肝臓乳剤を接種された2羽の兎で本病の再現がなされ, 肝臓からカリシウイルス粒子が精製された. 今回の例は1994年 (北海道) に続いてわが国における第2件目であった.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 50 (9), 523-526, 1997
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204707632128
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- NII論文ID
- 10018950186
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 4315015
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可